クリスマスイブ

9月もそろそろ終る。あと何週間かで夏は完璧秋に季節の主役の座をゆずるであろう。

今年は冬の発表会(どっちかっていうと秋かな?)が11月の終わり、そろそろ発表会に向けての準備が始まる。実は、発表会費納入のお知らせや、プログラムの試作は明日にでも作ろう。と、思っているところだが、オープニングの曲は何がいいか?

例年だとお子様向けクリスマスまたは冬の曲を選んでいたのだが、そろそろこの辺でネタ切れというか。いえ、探せばそのような音楽はいくらでもあるのでネタが切れた。というより、飽きた。

なので今年のオープニングの選曲はグンと大人っぽく、クリスマスイブ。毎年クリスマスシーズンになると必ず様々なところで聞えてくる山下達郎氏の名曲です。

かつては(実は今はどうかよく知らないのだ。)JRのコマーシャルでは恋人同士がすれ違いながらもクリスマスイブを共に過ごすであろう。という余韻をのこした動画だったが、もとのこの歌は要するにクリスマスイブに降られた。💔ああ、散文的に言うと身も蓋もない(・0・)歌ではありませんか!

だが、まぁそれはいい。どのみちわたしが弾くのはピアノソロ、詞は入らない。皆さんで歌うのはパプリカ。これは心配することなく、失恋だのすれ違いだのが絡んでこない。ただ両方ともjasracへの届け出は必要となる。

11月はまだ一寸クリスマスには遠い。だがあえてクリスマスイブ選んだのはわたしはこの曲が好きだからだ。歌の方も好きで、日暮れが最も早くなって、クリスマス寒波が押し寄せてくる時期。クリスマスツリーが飾られ、家々も様々な施設もライトアップが始まる。プレゼントが用意される。

ライトアップしたクリスマスツリーが暗い夜空に浮かび上がってくる情景が音楽から流れ出す。暗くて寒い時期の華やいだ光景。

そして、1年中で1番失恋したくない季節だろうな。あー、散文的だわ。

けれども実はわたしはクリスマスシーズンというのは1年で最も苦手な時期。日暮れが早いのと、夜明けが遅いのとが苛立ちがつのる。体長を崩すことが多い。年が明けて新春となって少しずつ夜明けが早く、日暮れが遅くなってくるとデットゾーン超えたようでほっとする。

日本人が冬至の浮かれ騒ぎ(つまりはクリスマスはキリスト様のお誕生日ではなくて1番向こう側に逃げてった太陽を取り戻せp(^^)qの儀式なのだ。)より、年明けの儀式を重んじたのがわかる気がする。

もっとも日暮れが早いと気が滅入るのはわたしひとりの問題じゃなく冬季鬱病というがあるそう。

南関東にはクリスマスシーズンがそれでもいい季節なのは、12月1月は年によっては1日も雨が降らないカラカラ、ピカピカの晴天が続く。雪国出身の人が関東地方は冬場もったいないくらいの陽光が降り注ぐ。と、言ってたように雨雪に祟られることがまずないと、考えていいのだ。

これが2月になると、毎年わたしは「雪がふると南関東は春が近い。」というように発表会やるには雪に祟られる危険がある。ぼちぼちインフルエンザも蔓延する。

なので2月は外す。

今年は12月1月でなく何日か前倒しの11月の終わりが発表会。そしてjasracに申請する曲がもう1曲増えた。

BEE音楽スクール

大地讃頌のトレモロ奏法

先週から横浜市の市立の小学校中学校は学期が始まっている。私立とてたいていは今日から始業なので、うちのレッスンも通常レッスンとなる。

うちの学区の市立中学は仲尾台中学、10頃に合唱コンクールが行われるが、3年生の課題曲は「大地讃頌」うちの息子が在校生だった頃から変っていない。夏の時期は帰省、旅行でピアノレッスンも夏休みにする生徒も多いのだが、夏の時期だけ単発でやってくるのが、合唱コンクールの伴奏指導。

去年は港中学から俵つみ歌という、「こんな難関曲フツーの中学生が歌えるか??(O_O)」というほどのシロモノ。最近は中学生の実力も向上したものだ。

今年は仲尾台中学より、大地讃頌なのだが。この伴奏だって下手だったら弾けない。うーん(+o+)中学生になるくらいまではこれがちゃんと譜読みして弾けるくらいまでは学習してからレッスン卒業することを強く奨励。

バスティンピアノベーシックスで学習する転回型が出だしの伴奏。ホホホ!(^O^)だっから転回型と、ロ長調が弾ければOKなんだからピアノを卒業する日はこれくらいの技量までもってけるように頑張ろうp(^^)q

だが(O_O)この合唱伴奏、1番後くらいでとんでもない陥穽が待ち受けている。トレモロが出てくるのだ(・0・)トレモロってなにさ?ってね。ハノンの60番ですよ。つまりハノン先生、トレモロはピアノ技法ではもっとも難しいと、太鼓判を押してくれだのだ。

トレモロの練習これが6ページ延々と続く。

これがハノン60番の1部。ハノン先生仰るには最初はゆっくり弾いてしまいにドラムの連打の如く弾け。と、テンポ4分音符分72まで速く弾けりゃ合格。辛いだろうがこれが出来りゃメチャテクニックは上達、これ手首の振動で弾ける。

そうは言われてもね。公立中学のそれも大抵はいったんピアノは卒業した人にではこれを6ページ日々練習してメトロノームで72までテンポ上げろ。そうすりゃたかだか何小節分のトレモロくらいメじゃなくなる。とも、言えないだろう(O_O)

ハノン先生発明の練習法を用いれば確かにほんの何小節のトレモロ如きメではなくなる。合唱コンクールにピアノの技量は問われない。とはいえ、トレモロがバタバタばらければみっともないことこの上なく。最後の〆の部分が音楽的に台無しとなる。

でだ!例のワルトシュタイン第3楽章のように対策を講じる。

トレモロの楽譜このように記述されことが多い。

残念ながらこれは大地讃頌の楽譜ではない。ないが、トレモロはこんな感じで記譜されている。この曲は和音2つに1つの単音のトレモロだが、生意気にも大地讃頌は3つの和音と単音のトレモロとなっている。それも左手、ほんとの最後は両手。

だいたいハノンの60番やツェルニー50番のトレモロ必死に練習しても3つと1つの組み合わせの連打奏法が間に合うかどうか?

だが、ばらけ奏法はいかにもカッコ悪く、トレモロ辞めにするのは更にカッコ悪い。なので、なので内声音、つまり3つの和音の中2つはコードが変るまで置いておく(つまり2分音符や全音符の長さで弾く。)、そしてバスとソプラノ音だけ連打の如く弾く。これだと、バラけないし、あたかも本当に全部の音をトレモロ奏法しているように聞える。

ピアノの試験や、ピアノコンクールだったら手抜き奏法がバレて減点もしくは落第点にされるかも知れないが、学内合唱コンクールならばそのような憂き目にはまずはあうまい。

秋は芸術の季節、学校でも音楽の催しが行われる。

BEE音楽スクール

秋から音楽のレッスンを始めるのもどうかな?