ピアノの寿命

全てのモノには寿命がある。
ピアノだって例外ではない。

わたしのピアノ平成7年の選定。
つまりは22年め、あと2,3年で寿命尽きるから買い換えてくださいよ。
それがヤなら、中身全取っ替えどうです。
そのほうが安いでよ。たったの100万円で請負います。

そうか?だが、その全取っ替え時うちにはピアノがなくなる。その場合は代車ならぬ代ピアノ用意してくれるのか?
このピアノ内部の取り替えはわたしはやったことないので事情が今ひとつわからない。

だが、わたしのピアノあと2,3年の命、余命幾許も無いピアノ。
なのは、ピアノ販売関係者のお言葉。なので割引分は10年と考えてあと13年は持たせるつもり。

では、寿命尽きるとどうなるのか?って、これはすぐわかります。
打鍵の手応えというか指応えがおかしくなる。
ピアノは鍵盤に触っただけじゃ音が出ない。オルガンやシンセサイザーと違い鍵盤の重さもさることながら打鍵してから音の響きが出るまで微妙なタイムラグが生じる。

この時差が半端なくなる。
更に打鍵のたんびに微かなギコギコ音が発生する。

打鍵、ハンマーが弦打ちして音が響くの一連の流れが関節炎、関節痛起こしているが如く、円滑に進まなくなる。

もうこうなると、ピアノそのものを取り替えるか、劣化部分を診断してもらって部分替えもしくは中身全取っ替えしなければ使い物にならなくなる。




ピアノって30年ちょいしか持たないのか?
と、思われるかしれませんが、使用頻度によってはもっと耐久性はいいはずです。

わたしのピアノはグランドピアノでグランドピアノはプロ仕様とみなされ日々酷使することを前提とした耐久年数です。
アップライトピアノだときちんと調律していい環境下におけば2代3代持つのです。

ただし、ピアノも車と一緒で全然使わないと錆び付いてくるので弾かないでいるのはよくないです。

楽器は古いほうがいい。
ってヴァイオリンだとそういいますけれどね。(そうらしいです。)

まず、ヴァイオリンとピアノじゃメカニック部分についての構造が全然違う。

それにヴァイオリンて弦の取っ替えは弾く人が頻繁に自前でおこなってるんだし、楽器の歪み直しするんですよ。

ピアノの場合古くて価値があるアンティークピアノみたいなのはあれ、楽器としての価値より昔のピアノにごっそりくっついてる装飾が美術品としての価値があるのです。
ピアノ本体は価値あるどころかアンティークの時代そのままだったらハンマーも弦も劣化しまくっててフェルトの中に虫が住み着いてるかもしれず、弾くたんびに金属疲労起こした弦がブチブチ切れて、それじゃ弦張替えればいいじゃないか。

でも弦固定しているピンまで金属疲労おこして劣化している可能性だって大。
更に言えば、ヴァイオリンならば職人に頼んであのようにちっこい木製の楽器は経年で歪みが出たのを本来の姿に戻すのも大工事ではないのだろうが、ピアノの元枠が歪んでたらどうするんだ?
だって枠は金属なのよ。それも大型の。

なのでもったいない気はしても経年劣化したピアノは買い換える。
わたしのピアノあと13年もってくれ!