Graveと128分音符

楽譜の左上に書いてるAndanteとかAllegroこれを速度記号といいます。
Andante,Moderato,Allegretto,Allegroの4つの速度記号は初心者向けのセオリーという教本に出てきます。

正確にこのイタリア語文字を書けるようにしましょう。
と、までは指導しませんが速度記号の観念は覚えましょう。

音符のお名前も〇だけは全音符、棒つき〇は2分音符棒つき黒丸は4分音符、旗付き黒丸8分音符、ふたつ旗付き黒丸16分音符。
各横に点付き付点何分音符。徐々に覚えていきましょう。

速度の観念はハイ、これがAndanteゆっくり歩く速度。
かたつむりをイメージした曲を弾く。
あっ、そうなの、、。的ノリになって今ひとつ興味薄い雰囲気。

だが、生徒の皆さんが速度記号に関心薄いか?
というと、そんなことはありません。メトロノーム使うのは大好きな生徒は多いです。

うちは息子が残していったデジタルメトロノームと昔からわたしが所有しているゼンマイ式メトロノームがあります。
メトロノームには数字の速度も示してあるので、数字は1分間に何度拍動するかです。

わかりますか?少女の頃のわたしはわからなかったです。
つまり60が時計の秒針と一緒。

だが、メトロノームに書いてある速度記号はたったの4つではない。17ばかりある。
1番遅いのはGrave速度40.
Graveの曲ってあるの?ありますよ。

すごーくゆっくりなの?
それが必ずしもそんなわけではない。

確かにとても遅いテンポだけど、緩急つまり溜め込むようにゆったりした音と細かい音符が現れる。
驚くなΣ(゚д゚lll)その曲は128分音符が出てくるのだ♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦

詳しく説明すると、16分音符の倍の刻みになるのが32分音符旗3つ、その倍が64分音符旗4つ、64分音符の倍が128分音符旗5つ。

128分音符部分はひどく難しいの?の答え、半音階が弾ければ弾ける。
だから半音階をきちんと練習すること。

で、この曲はなんだ?
ベートーヴェンピアノソナタ8番Opus13「悲愴」ハ短調、第一楽章。
ただしGrave部分は片側1ページ11小節。次の12小節目からはAllegro di molto e con brio相変わらずハ短調。

曲の途上で時々またGraveに速度が変化して最初の動機が現れる。

では、速度についてAndanteから勉強してるみなさん、Graveと128分音符の出てくるベートーヴェンの名曲ピアノソナタ「悲愴」目指して励みましょう。
ハ短調の1の和音CmフォルテのGrave4分音符+付点16分音符のずし~んーー、とした音響を楽しんで次に続くエキサイティングな音楽の流れを期待致しましょう。

11小説目の128分音符流れるような半音階、いったんフェルマータで停止して溜め込んでAllegroになだれ込みます。(フェルマータも覚えようね。)

時には、速度、音符の楽典のお勉強でこんなレッスンもいたします。
楽理を名曲で解説するのは幼き少年少女であっても説得力あると信じます。

うちのメトロノームはこれ、速度記号覚えましょう。では活躍致します。

デジタル式はコルグのこのメトロノームです。

デジタルピアノだと、メトロノームを別に買わなくても標準で搭載されています。