アシストペダル

旧式アシストペダルについて

このようなものが、わたしの教室で今現在現役で活躍中のアシストペダルでございます。

今時、新式の軽量かつこのモデルより使い勝手のいいアシストペダルは出回っているのですが、残念うちでは未だこのような重量級で脚力の強いお子様が思い切り踏むとずれてしまうこのタイプが唯一のアシストペダルなのです。

そもそもアシストペダルってなんだ?

それは文字通り、本来のペダルをアシストするもの、じゃあ何をどうアシストするかっていうとその解は超簡単。

これがピアノのペダル、赤字で書いたように1番右、ダンパーペダル。これ踏むと本来衰退音のピアノ音が衰退せずに鳴り続ける。という効果を生む、現代ピアノ音楽にはなくてはならぬシステム。

これは埃っぽい、うちのピアノの中身。3本づつの弦の上に黒い厚みのある物が並んでおります。ピアノ弾くと弦の下のフェルト状のハンマーが弦を叩き音が出ます。フェルトハンマーが上がると黒い厚い板も上がって音が響くものの、鍵盤離すと、パタッていう感じで弦の上に降りて何時までも鳴り響くのを阻止します。

ですが、音楽の雰囲気、もしくは作曲者の指示でここまで音を響き続けさせよ!が、ある場合1番右のダンパーペダルを踏めば、弦上の厚みある黒板全部が上がり、ペダル離すまで響くのです。

このようなペダルワークでピアノ音楽は様々な表現が可能となったのですが、、、、。

残念、お子様はこの本来のペダルまで脚が届かない場面が多い。そこでアシストペダルが役に立つのです。また、ペダルワークが出てくる以前でも、脚を固定するためにもアシストペダル置いておきます。

単に足代として使うだけならば、単なる台だけで全くOKです。

ソフトペダルの場合

ソフトペダルは一番左のペダルです。このペダルは印象派の曲目によく使われていて音が弱くなる働きがあります。どのような魔法を使って弱音するかというと(いわゆる弱音ペダルとは違います。)鍵盤を右側にわずかに移動させて、本来3本の弦を2本だけ叩くようにするのです。

だけれど、この機能があるのはグランドピアノだけです。アップライトピアノはフェルト布が降りてくるような仕組み(らしい)当然デジタルピアノは電子制御で音を弱めるのでしょう。

印象派作品でソフトペダルとダンパーペダル両方踏むと何とも幽玄な雰囲気が出るのです。譜面によってはuna cordaがソフトペダルを踏む、tre cordeがソフトペダルを離すの表記があることもあります。

また、ピアニッシモが難しい!場面でもソフトペダル使ってしまうことも多々あります。

このように調整いたします。中間のつまみを回します。ソフトペダルにも使えます。

ソステヌートペダルって何よ?

ソステヌートペダルはダンパーペダルが全部の弦を解放してしまうのに対して、弾いた音だけの音が鳴り響きます。

うまく使えば優れものなのでしょうが、残念なことにわたしはこれ活用したことありません。そもそもこのペダルグランドピアノにしかついてません。

アップライトピアノだってペダル3つだ。って、思いますが、アップライトピアノの真ん中のペダルはマフラーペダル(うまい言い方です。)つまり弱音ペダルで、ピアノの音で迷惑にならぬように音をひそめさせるペダルです。

うちはアシストペダルにはソステヌートペダル用のペダルがついてないのですが、


最近のものはちゃんと3本ペダルになっております。

では、このタイプのアシストペダルの欠点

うちのアシストペダルの欠点それは

その1,重い。

重くて何が困る。かって、それはたいていのコンサートホールはアシストペダルの貸し出しありません。あるところもあるのですが、このタイプより旧式で更に使い勝手が悪い。

したがって、発表会で、まだペダルに足が届かない生徒がいて、かつ少しでもペダルワークのある曲を演奏する場合、うちからコンサートホールまで運んで行くしかないのです。

それ可能なの?は、はっきりわたしには無理です。夫もしくは息子に頼んで運んでもらってます。それだって、キャリーカートに乗せて運ぶのです。


こんなカートで運べますが、うちは車がなくて公共交通機関使うしかないのです。これで、バスや電車に乗る気になれないので近くのホールが当たってもタクシーで参ります。

これの運搬の労力でとても打ち上げに行く気なんか殺がれてしまいます。

その2、足代とペダルが一体型だと思うわぬ弊害が起きる。

これで事故が起きたという事例は、うちはなく、また聞いたこともないのですが、ペダル補助と足代が一緒なので、お子様はむやみとペダルを踏みだがる。

踏んでも効果がない場合(わたしが例のビスを外して効果が出ないようにしているため)ムキになって、踏む。小柄なお子様だと体が斜めになって肝心のピアノ演奏がメタメタになる。

運よく!ペダルとビスが繋がって場面では「音が綺麗になった。大きい音が出た。」とばかり、更にムキになって踏みっぱなしにすると、綺麗どころか音は濁りまくり、とても楽音とは思えない様相を示しだす。

つまり、ペダルで遊び始めるのです。ペダル機能の学習するのは結構なのですが、ペダルは遊ぶものではない。

ペダルのお稽古実践編

その子供生徒さんには憧れのペダルですが、ダンパーペダルを使うお稽古は最近のメソードではちゃんと説明付きで比較的早いうちからでてきます。

バスティンメソードではすでにレベル1の途中から出てきます。


いろんな進め方があるところですが、だいたいプリマーレベルの次です。

ピアノスタディではレベル4か、


ここで簡単にそして


レベル5でダンパーペダルの説明が出てきます。

ただ、この段階まで進んでも焦って自宅用にアシストペダル購入しなければならない。ということにはなりません。

今時のアシストペダル

来年の3月までには是非とも購入したいのが、新型のアシストペダル。

なんで3月かというと、かながわ音楽コンクールの1次予選が行われるであろう時期だからです。

今までの出演者はみんなからだが大きくてアシストペダルの必然性がなかったのですが、次回、アシストペダルが必要でない。とは、言えません。

コンクールの1次予選は普通平日に行われるので、配偶者、息子を当てにするわけにはいかず、だいたいみんな子供さん生徒での出演者には新式のアシストペダル使っているので、カッコ悪くてあのようなアシストペダル使えません。

新式のアシストペダルのなんといってもいいところは軽量であるらしく、女性の指導者の方が専用のペダル収納バックに入れて運んでいることです。


このように足台があって、ペダルに直接設置するのでペダル踏むことのない場合は足台だけ使えばいいのです。


ペダルに直接設置いたします。なので、ダンパーペダル、ソフトペダル双方に設置する場面では2つ買うことになります。


専用の収納バックまでついていて、発表会、コンクールではこのバックに入れて運べばいいのです。

あー、うらやましい。

今から少しずつでも積み立てて、来年3月までには購入いたします。

アシストペダルも生徒さん一人一人についてはあっという間に必要がなくなるのですが、それまで頑張ってペダル使いを覚えましょう。

なんで、そこまで待つのかというと理由は超簡単これなかなか高価なものだからです。

貯金がたまらなかったらどうする?どうしようか?!

その時こそ楽天カードでキャッシングするか、リボ払いにするか、分割払いにするか?

考えときます。そして、新式アシストペダルの使い勝手をここでお知らせいたします。