イギリス館の新しいピアノ

3月30日の午前、わたしは山手町へと向かう。
この日は研究会の発表の日。
目指すは港の見える丘公園に隣接するイギリス館、横浜市が自慢する洋館のひとつ。

ここでは1階のサロンを借りてコンサートを催すことができる。
ホールといっても舞台があるわけではないのでサロンコンサートの形式をとるのが普通。

コンサート開催中は1階のピアノの部屋は関係者以外立ち入れないが、建物の見学はすることが出来る。
風格のある古い洋館。
なんとなく小説に出てくるみたいな、ゾゾッとするほどブリリアントな雰囲気がある。

普通のうちの倍も横幅のある階段の踊り場からの風景。

窓からこれまた西洋風の薔薇が主役の庭園を望む。
本物のお嬢様になった気分を味わえる。

昔は厨房(20年くらい前)も貸してくれて、お茶、お菓子付きのコンサート、コンサートの後はお食事会も出来た。
これが元はといえば個人の邸宅の台所、お弁当屋さんや旅館の厨房じゃありません。

館の半分位は(それでも半分なのですよ!)見学出来るが、この日はイギリス館見物に来たわけではない。
わたしはピアノを弾きに来たのだ。

なので、屋敷の見物庭園見物はほどほどにして1階サロンのピアノへと向かう。

向かうが、イギリス館ピアノ替えたな!
確か去年の秋は以前のセミコンサートグランドのままだった。


これが新しいイギリス館のピアノ。

なんだかここのところヤマハのこのシリーズに縁があるな。

9人くらいの研究会で半年仕上げた曲を披露する。
わたしの演奏曲目はフレデリック・ショパンのエチュード12番Opus19Nr.12革命のエチュード。
さぁヤマハS4わたしの魅力を引き立たせておくれ。
期待してるわよ。上手くいったら兄弟ピアノ買ってやるから、、。

だが、見事期待裏切りその日の出来は最悪。
落ち込んで予定している食事会に行っても食欲さえわかず、食べ物の味のわからなかった。
なんてことは全然ありません。

わたし、喝采の瞬間はしつこく覚えていても悪かった演奏は終わった途端に忘れる。
という特技を持っているので、立ち直りは超早い。

立ち直りが早いのだって芸のうち。

それにわたしの演奏よりもっと期待裏切ってくれたのはヤマハS4と、横浜市のポリシー。
雪の日に指弾したヤマハのSXシリーズはそんなこともなかったのに、今度のイギリス館のピアノ凄い弾きにくい。
このピアノわたしの打鍵に反抗するのだ。

もー、言うこと聞けって(`・ω・´)
悪い子なんだから(;_;)良いピアノというものは打鍵の先読みして動いてくれるんじゃないか?
ってくらいレスポンスが良いものだ。

奇妙に鍵盤は重く。音がくぐもぐっている。
いえ、ピアノのせいにはいたしませんが、わたし的には以前のセミコンサートグランドのほうが良かった。

ピアノは選べる時は選べるがイギリス館にはこれしかピアノがないのだから選びようはなく。
次回の研究会もこのピアノ弾くので、感度の悪いピアノの癖はよく覚えておこう。

そしてだ!びっくりすることには、このピアノ様には注意書きがあって、
その1ピアノ動かすな。
(これは納得)
次、忘れたがこれも納得は出来た。

その次が意味不明??
大きな音で弾かないでください!

この注意書きに気がついたのは弾いてしまったあと。
フォルテで弾くなってことか?
ハハハもう遅い。

思い切りフォルテシモで弾いてしまったわよ。
悪く思わないでくれ。(何考えてんだろう?横浜市)

演奏の出来は悪く。ついでにピアノまでわたしとの相性は非常に悪かったが、外は春爛漫。美しい庭園を散歩して、エリゼ光でお食事。
お洒落なお店で食事するのは去年の発表会の打ち上げ以来。

お料理は美味しかったし、窓から見渡せる外人墓地の景観も良かった。

メゲずに、次からはもっとクラシックの演奏家らしくドレスアップして多少性格悪いピアノ相手でも見事に弾く。
次、イギリス館でピアノ弾くのは9月。

そして革命のエチュード次弾くのは7月、この時のピアノはカワイSK6このピアノとの相性はいい。





ピアノ演奏攻略法~ショパン編

わたしは以前にこのブログであったかサイトのほうであったか、英雄ポロネーズについて記述したことがあったはずだ。
ショパン作曲ポロネーズ6番Op.53.別名英雄。

この景気のいい出だし、どう頑張っても1週間では弾けなかった。
そもそも1小節めを弾けないという体たらく、インフルエンザになったことにしてレッスン休もうかとさえ考えた。
だが、なんと先生は1週間でこのポロネーズを譜読みしてきたわたしの健闘を讃えてくれつつ呆れてくれ、「すみません。出だしが弾けないんです。」
のわたしの謝罪に「そんなもん誰だって弾けないから!」

そんな!だってみんな弾いてるじゃない。

この赤丸印がついているところがわたしが弾けない弾けないと唸り続けた箇所です。
ちなみに左手の方は初見でこの通りに弾けます。

ところが、この右手の4度の羅列、12、13、24、15、24、15、24指使い何度弾いてみても揃ってくれないのです。
他の4度の連なりはどうにか攻略できたものの、1小節めが弾けないってなんなのよ。

このわたしのショパンポロネーズの楽譜は大昔の春秋社版です。

次いでわたしが手古摺ったショパンの名曲はこの2個の赤丸印。

エチュードです。ショパンエチュード12番、Op.10.Nr.12ハ短調、革命のエチュード。
この4つの山型が何度弾いても正確に打鍵出来ない。

他の16分音符は見かけより往生際よく?攻略出来たのに作曲家が意地悪しているとしか思えないくらいこの4つの山は踏破出来ない。
終いに、そもそもショパンはここ弾けたのか??!!
と、喚きたくなったが、弾けなかったワケないだろうが、だってピアニストたちはみんな弾いてる。

わたし、このエチュードは好きで今でもよく弾くのですが、レッスンに持っていって、、。
えーー、引き続きアルペジオ弾くのが下手な生徒ですみません。
と、心の中で詫びつつ最後までとにかく弾いた。

然るに、あなた(つまりわたし)は左の1の指を弾きすぎる。だから1の指の返しがうまくいってない。
でもこの曲は仕上げてあるから上がり。次、練習してきて、、。

上げてくれたのか?!ちっとも出来てない気がするのだが、とにかくだ。
1の指乗せ過ぎない、弾きすぎないテンポの速い曲はそれでスピードアップを図ろう。

今持ってるわたしのショパンエチュードは

これです。ヘンレ版。

音楽の友社のショパンエチュードを以前は使っていたのだけれど、あまりにボロになったので捨てました。

そしてショパンの作品ではなく、シューマンの謝肉祭、リストのエチュードあたりをこれまたさるレッスンで「弾けないんですー。」
と、泣き言言ったら。

「弾けないことあるかー!弾けるわ。」
ははぁあーー。申し訳ありません。弾きます。泣き言は申しません。
もー、怖いんだから・゜・(ノД`)・゜・

このレッスンでは、つまりは技術的な問題、手首の使い方、肩や腕に力が入りすぎている。指力が不足している。動かない指、開かない手その他いろいろ。
何処かに問題があって弾けないのは技術的な困難を克服しなきゃならないが、あなた(つまりわたし)これらはクリアしている。
(いえいえ、ちょっと前までは問題ありだったのですよ。)
だから弾けないことはない。

それで、英雄ポロネーズの4度の連なり、または革命のエチュードの4つの山。踏破したのか?
って言えばしました。
先生の「弾けないことあるか!」は正しかったのです。

他にもショパン作品で困難な場面というのはいろいろあるのですが、あんまり泣き言書いてると1万字にもなってしまうのでこの2曲を選出いたしました。

どうやって攻略したかというと、大抵はそれでも100回弾けば弾けるようになるのです。
じゃ、100回でダメだったら諦めるのか?ということはありません。
1000回弾けばいいのです。

わたしのこうすれば弾けます。の解は100回でダメなら1000回弾きましょう。です。
「弾けないことはない。」ということは、それくらい練習するのは努力と言わずに当たり前の言葉が正しい。

ショパン攻略法、ピアノを練習する時間を強引にでも確保いたしましょう。
ツェルニー大先生の仰せられるとうり、反復練習は名人を作るのでしょう。(わたしが名人という意味ではない。)