怖いものを知る頃

わたしの発表会デビューは4歳。
今でも結構よく覚えていて、会館ではなく先生のお宅で発表会を開催していた。

この発表会デビューこそ最も怖いもの知らずのお年頃であった。

まず、4歳という年齢ではどんな拙い芸でも芸をすれば大人は褒めてくれる。

更に、天性わたしはあがり症ではない。

そう、発表会デビューは華やかにも大人たちは感嘆、驚異の目で見てくれた。
4歳児がちゃんとバイエルが弾けて、バイエルに準ずる発表会曲が弾ける。

驚異だ。この子は天才だΣ(゚д゚lll)とまでは残念ながら言ってもらえなかったけど、、。
また、弾いた曲は覚えてない。

それから、エンエン何を隠そう音大の付属校受験するその時まで、わたし怖いもの知らずで人前で演奏していたのです。

この年になると、自分の資質の弱みや欠点はよーく知っていて、音感がないとか暗譜が下手だとか、、、。
ありますが、とりあえず人前での演奏OKの点だけはわたし資質クリアなのです。

ところが、そのあがらない怯えないわたしとてだんだんと怖いものを知るようになる。

いつまでも、バイエルやブルグミュラーのアラベスク弾いてるわけじゃなく、難曲、大曲を譜読みして練習して仕上げて暗譜する作業だけでも大変な技術力、体力、精神力必要とする。

それが第一。

次、100円でも50円でも入場料や出演料頂く立場になると怖さがまたグレードアップ(^_^;)

練習しながら、もー、辞めたいもーダメ、2度と演奏活動しない(><)
その程度の精神力なのかい!(`Δ´)

時と場合によっては胃が裏返しになって口から出てくるんじゃなかって思いして、痩せますよ。
演奏活動って究極のダイエット術じゃないかとさえおもいますね。

ひどい時は熱が出てきます。

今は演奏活動していませんが、そのことでわたしは思う事があるのです。
黒振袖
これはわたしが20歳の時の写真。

着物は縮緬で帯は丸帯。
とてつもなく重たい着物と帯ですが、振袖というのは未婚女性の正装でそれも普通若い女性のもの。

更にわたしは娘がいない。そしてこの色と柄は中年でも恥ずかしくないと思われるので袖を切ってしまおう。
と、そのように考えていたところ。

自前の振袖の袖は切らないほうがいい。だって、新春のコンサートや和の雰囲気のコンサートの時は振袖で弾けばいいじゃない。
演奏活動していた頃、声楽家の知人からの忠告。

中年女が振袖なんて着るのか??!!
ですよね。でもこれが演奏家の特権なのです。

できれば黒なんて渋い色の振袖じゃなくて赤やピンク、白地の思い切り派手なほうが舞台映えするって(´∀`*)

ドレスで演奏するならばこんなドレスが着たい。

今年でいくつになるの?これは花嫁さんの衣装。
でもいいのです。
わたしが主役のコンサートならば、いくつになってもハデなドレス着るのOKなのは演奏家の特権です。

ただ、このタイプのドレスで弾くのが初体験の方は気をつけましょうね。
パニエの入ったドレスはピアノの鍵盤の下いっぱいにスカートが広がって靴が目視出来なくなるので何度か本番用ドレスで弾く練習するのがお薦めです。

ネックレスはこのようなものを用います。
本物のちっこいダイヤつけても映えないからです。舞台だとキラキラ光って綺麗です。

もちろん、ド派手な服装好まないピアニストはシンプルな服装で演奏いたします。

誰も彼もわたしみたいに派手なのが好きなわけではありません。

それで、非日常的な衣装用いて、胃痛起こす苦労して懲りるかっていうと、、。
懲りませんね。

それどころか、途轍もなくハイになってさぁ、次のコンサートは更に高見目指して頑張るのだファイト♪。゜+.o((◕ฺ∀ ◕✿ฺ))o