テラノホールというお寺のホール

先日、テラノホールという本当に寺のホールのコンサートに行った。寺のあのお経あげる一角でコンサートやるのかよ?と、訝かったのだが、なんとあかいくつ劇場くらいの規模のコンサートホールを寺が経営しているのだ。

宝積寺というお寺さんの敷地内にある。わたしは寺とか教会がむやみと好きで隙あらば入り込みたい。と、願うタチなのでこれは大歓迎。春の花咲く美しい寺であった。更に言えば寺本体は本物の寺らしく渋い。いいね!

わたしこのお寺、ほうせきじ。って読むのかと思ったがほうしゃくじ。ならしい。だよね。ほうせき寺じゃ冗談が過ぎる。

場所は市電保存館と根岸の米軍住宅の間あたりにある。何それ?ローカル過ぎやしないか?です。とてもローカルです。近場に住んでりゃ、あーあの辺ね。ですみますが、フランチャイズでなきゃ見当つきません。訪れるのに1番いいのは根岸線、根岸駅からタクシーに乗って運転手に宝積寺に行っておくれ。と、言うことです。

山手地区は教会の密集地帯ですが、市電保存館と米軍住宅の隙間のあたりは寺の密集地帯みたいなので寺名ははっきり言ったほうが良いかと思います。

テラノホール、客席は144ということはうちの発表会やるのに丁度いい規模。新しいらしくてとても綺麗なホールで、サントリーホール設計した人が設計した。というのが自慢なみたい。音響も照明もいい。

寺で経営してるコンサートホールじゃピアノ置いてないかも知れない。というのも杞憂で(この日はギターのコンサート)ちゃんと置いてありました。ただ、見たこともないブランドのピアノ。なんだ?これは?

グロトリアンというピアノだと、、。知らなかった。重低音と繊細な高音域の音が自慢。というピアノ。ピアニストも出演したので聴いたが、ずいぶん低音域の音ガンガン響かせるピアニストだ。と、思ったがどうもこれはピアニストよりピアノ本体の特色なのだろう。

コンサートそのものは、ギターと歌が主で、この季節らしく?!東日本大震災における活動報告と音楽をマッチングさせた形式。そこでわかったのは、コンサートホールとしての機能は全て揃っている。

更に言えば、和室や多目的部屋まであって、なんだか、区営の公会堂みたいな規模だ。だが、わたしが失望したのはホールの入り口で靴を脱いでスリッパに履き替えろ。だったこと。これで一挙に学校の講堂や体育館での発表会みたいな気分に陥る。

小学校中学の学芸会ならばこんなものだ。と、思う。それに体育館やダンススタジオで靴履き替えるのには、おそらくはワケがあるのだ。それは床に引くワックスの関係、そして体育館というのは文字通りよく体育館座りするので外から土を持ち込まないようにするためだ。

その日は踵の低いパンプス履いてたから問題ないが、ごついブーツもしくは膝下までのブーツ履いてたら、着脱がどれほど面倒か。ハイヒールだったら折角の晴れの装いが足下がスリッパじゃ台無しとなる。

この日のコンサートそのものは、どっちかというと震災の活動報告が主だったので音楽が感動の嵐を呼ぶ。というほどじゃない。というか、感動して欲しいのは多分活動報告の方なのだ。

ついでにここは、ペットの葬式や墓まである。亡くなってしまった犬猫のためにお経もあげてくれる。(もちろん有料)やるもんだ。

帰りは根岸の駅まで歩いた。歩いて20分くらい。タクシーだと5分。

3月の音楽鑑賞は次は月末。場所は聖光学院のラムネホール。仲尾台中学の吹奏楽部の定期演奏会です。さて、次はどんな音楽会でどんなコンサートホールかな。