くるみ割り人形

わたしの教室は発表会が原則12月なので、クリスマスに因んだ曲目を推奨することが多い。
なので「ジングルベル」「ひいらぎかざろう」「喜びの歌」あたりが定番なのだけれど、ぜひ加えたのはバレエ「くるみ割り人形」のピアノ編曲版。

わたし的にはピアノソロ版ふた種類、と連弾版、ミニチュア版の総譜の楽譜持っています。
何年か前の発表会では「花のワルツ」を連弾をやりました。(わたしが弾いたのではない。)
とりわけ連弾になるととても華やかです。

今年の発表会も「こんぺい糖の踊り」予定していて、わたし的には是非、12月の発表会にはくるみ割り人形から1曲は!
と、願っているので(((o(*゚▽゚*)o)))ヤッタネ。
です。

こんぺい糖の踊りのソミソファ♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦のメロディー(ホ短調なのでファはシャープ)は珍しい楽器で演奏されている。
一体どんな楽器なんだろう?
音からして鉄琴みたいな楽器だろうか?
もちろんくるみ割り人形のバレエの舞台は何度か鑑賞致しましたが、オーケストラボックスの中覗き込んでるわけにもいかなじゃないですか。

キラキラ☆彡した可愛い鉄琴みたいな音が出る楽器の正体はチェレスタ、見かけは大昔の足踏みオルガンの小型。
したがって立派な鍵盤楽器。
ヤマハでも作ってます。

わたしはくるみ割り人形の音楽はみんな好きなのですが、、。
このこんぺい糖の踊り、ブキミだ。もしくは暗い音楽!と、このように宣う方もいるのです。
もー、そんなことないでしょうよ!!

どうにもこうにもわたしのほうもこの「こんぺい糖の踊り」バレエの表題に相応しい甘い色合いのクラシックチュチュで踊るキャンディーの妖精の如き舞踏のイメージが強いせいもあって、暗いとかブキミとかそっちの感覚がわからない( ゚д゚ )
だが、そう言われてみれば音楽だけのイメージだとそう感ずることとてあるのであろう。
音楽の好き嫌いの問題でもあるので、「くるみ割り人形」演奏者ゼロの年があっても不思議ではない。




だが、こんぺい糖ブキミと言われ、ではでは気を取り直してそれじゃこれはどうよ。
明るく可愛らしい「あし笛の踊り」少女が演奏するに相応しい明るく可愛らしい、文字通り踊り出したくなるような曲ではないか?!

「この曲知ってる。ソフトバンクのコマーシャルだ♪」あのあの(^_^;)
作曲したチャイコフスキーが生まれたのは1840年、没年1893年。立派に19世紀の人(あともう少しで20世紀になったの残念!)この曲がこの世に誕生したのはソフトバンクが設立された年(これは何時か知らない)より遥かに昔だわ。

オーケストラではチェレスタがメロディー奏でる「こんぺい糖の踊り」期待しているが、残念!
「花のワルツ」の連弾を提案したが見事に却下された。

ならば、ソロでわたしが弾くか。いや無理、今からじゃ間に合いそうもない。
わたしが弾こうと企てているのは同じくチャイコフスキー作曲の四季から、、それも「クリスマス」
(*´∀`*)ほほ、12月のコンサートに相応しいじゃないか!

この曲だってワルツ。
発表会の盛会を祈って練習しよう。





カワイホールin桜木町

カワイのお店にカワイピアノを試弾に行こう。
そのように思い立って電話を入れたら、ちゃんとカワイの方がやってきてくれた。

「あのう。今すぐにはピアノは買えませんが、カワイを試弾したいのです。」
このように申し出たところ、店のピアノばかりでなくホールに置いてあるコンサート仕様のピアノもホールが空いてりゃ試弾OKとのこと。

いや、聞き捨てならない。ホールって、桜木町のカワイにコンサートホールがあるの?
あるそうだ。
そして貸出料も安い。もちろんカワイのピアノ。

これで来年の夏の発表会はここで決まり、わたし横浜市に降られて以来気前よく貸してくれるコンサートホールを探し回ってる。

それに実はカワイ置いてあるホールが見つからなかった。
今までの関内ホールはヤマハ。あかいくつ劇場もヤマハ。
次予定しているゲーテ座はスタインウェイ。

来年密かに狙っているみなとみらいホール小ホールは、ヤマハ、スタインウェイ、ベーゼンドルファーから選択。

なので、借りることが出来たらベーゼンドルファー選択したい。
そしてカワイのホールはカワイ。

いちおうわたしはこの4社のピアノは全部弾いたことがある。
わたしのピアノ及び関内ホールやイギリス館はヤマハだったし、随分昔ゲーテ座ではスタインウェイ弾いた。

大学のピアノの先生のピアノはカワイだった。
そしてベーゼンドルファーは有隣堂で輸入楽器フェアというのをやっていて、そこで試弾させてもらった。
どのピアノがいいか?
というのはそれは好みの問題と、あとは弾く曲目にもよります。





ピアノは、マイ楽器持ち歩くワケにはいかないのでいいピアノが置いてあるコンサートホールを発表会には選びたい。

ついでに、、。
果たしてうちにグランドピアノ2台入るかシュミレーションした。
うちのレッスン室の広さでは横並べは無理なので互い違いに置く。
ピアノ周りのチェストはどかす、楽譜の入ったカラーボックスも別の場所に持っていく。

それでやっと今のヤマハのピアノC3と同じ大きさのピアノが互い違いの向きで2台やっと置ける。
うちでピアノ二重奏が出来る(*∩∀∩*)ワクワク♪

と、はしゃいだが、、。
そこまでの道は険しい。

昔のピアノの先生ってなんであんなにリッチだったんだろう。
当たり前みたいにグランドピアノが2台並んで置いてあった。

だが、今はホールのピアノに期待しよう。
わたし、そして生徒のみなさんどこのピアノが1番気に入るかな?

いいピアノでいい演奏が出来るようにヽ(*´∀`)ノ今日もピアノの練習しましょう。





あかいくつ劇場

2017年夏のコンサートは雨。
アララ。でもまぁいい、夏休みが始まった頃の暑さ半端でなく、今年は7月のはじめから恐ろしいばかりの暑さで7月はじめから野球見物に出かけたわたしは軽度ながらも熱中症とみられる症状に3年ぶりに苦しんでいた。

わたしは夏が好きで暑さには強い。
だがそれだって暑さが原因で体調崩すことはある。
7月8月のディゲームには気をつけましょう。

雨天だと当然ピアノのコンディションは悪い。だが、夏のもっとも暑い時期、雨が降ってくれると涼しいのは助かる。
劇場には空調が効いているとはいえ、あんまり暑いと到着する前に汗だくになってしまう。

ともあれ、7月下旬としては涼しい雨天の午前夏の発表会は開催された。

開催場所は人形の家の4階に位置する「あかいくつ劇場」こじんまりとしたホールで少人数での発表会向け。
ピアノはヤマハのセミコンサートグランド。イギリス館のピアノと同じ機種。

置いてある場所がサロンとホールの違い、及び個体差?!で、音の響きの感じは違う。
これは当然で同じ型番とはいえ、ピアノは1台ずつ違う。
だからわたしもピアノ買う時は3台から選定した。



わたしはあかいくつ劇場ははじめてなのだけれど、山下公園通りの立地駅から遠いのは不便だが場所はとてもお洒落。
地下の劇場が今まで多かったけれどここは4階。

ホワイエからは氷川丸を望める。
人形の家のコンサートホールなだけあって操り人形?!が迎えてくれる。

わたしもあかいくつ劇場に合わせて赤い靴を履いた。
いくつになっても赤い靴って気持ちが華やぐ。

その日わたしがした一番の失態はデジカメとipadしっかり忘れたこと。
演奏途中で膠着状態になった生徒が出た時のために楽譜の山はバックパックに詰め込んで行った。

だが、暗譜が怪しくてそもそも暗譜しないで弾いたのはわたし。
最初から暗譜しない方針の生徒さんはちゃんと自前楽譜持ってきいるし、優秀なるうちの生徒は誰一人としつっかえたり、間違えたり、まして堂々巡りなんていたしませんでした。

ですので次回より(次の発表会は12月ゲーテ座)みんなで歌いましょう。の楽譜以外は持っていかないことに方針を決めました。
わたしも暗譜して楽譜持ち歩くのやめよ。重いのよ。

そのかわり録画、録音機器はけして忘れぬようにいたします。
コンパクトな可愛らしいお洒落なホールで、そしてここが肝心、生徒のみなさんとてもよく演奏できました。
時計のフチまでが赤いのがなんとも愛らしかった。

1番よくできなかったのはわたしで、これは熱中症のせいです。
が、熱中症のせいなんかじゃありません。
そもそも、熱中症なんか起こす時期の前に仕上げとかなきゃならなかったのです。

わたしも演奏するということのカンは戻ってきた。

さらに、何故夏休みに入った時期かというと、平日午前中、入場料ナシの条件だと劇場使用料というのは冗談みたいに安いのです。

教室の発表会は次は12月。
わたしの演奏は次は9月イギリス館、これもヤマハのセミコンサートグランド。
9月の演奏会は公開はしない研究会です。




夏の発表会の練習

7月の発表会そして、次は12月の発表会。

そしてだ。どうも神奈川県、県立のコンサートホールは1年前の抽選であるらしい。
ならば来年は県立目指して今年の12月に申し込みを行おうか。

7月にしても12月にしてもわたしの教室の発表会はあっけないくらい劇場側との打ち合わせは簡単に終わる。
特に7月は発表会というよりおさらい会のイメージで行うので、会費もナシなかわり平日の午前中に開催する(平日午前中、入場料の徴収無しは1番安く貸してくれる。)そして、お花、記念品、業者さんによる撮影は行わない。

時々、ハンドベル演奏や、簡単なオペレッタ、ミュージカルのような催しはないのですか?
と、聞かれるのだけれどわたしは女の割には脳がマルチタスク脳でないため、いっぺんにいくつものことは出来ないのです。

したがって、楽器の搬入、大道具の搬入搬出はなく、大音響も出さず、照明の打ち合わせも照明専門のスタッフ雇うわけでなく、ピアノ以外の音源は使わず、MC用のマイクが必要なくらい。
別の日のリハーサルもない。

クラシックスタイルのピアノの発表会はこういった場面では楽だ。費用もあまりかからなくて済む。
なので年に2回行うことにした。




だが、ちっともラクだとは思えないのはピアノの練習の方でピアノの練習時間確保というのは厄介な問題。
わたしもここで何曲か暗譜して仕上げようとすると、日中の時間がたちまち消え失せていく、ピアノは徹夜で練習するわけにはいかない。
夜間しか練習出来なければデジタルピアノで練習するしかないが、うちは今はデジタルピアノがない。

1週間のうちピアノの練習ができない日というものが必ずある。
出歩くのをやめればいい。
趣味を諦めろ。というのはある意味いい考えなのですが、日々極力外に出ないでピアノの練習にボットーしていたことが過去にあった。
だが、根が頑健にできていて病気しないはずのわたしが見事にぶっ倒れてしまったので、それ以降は趣味や遊びで(夜遊びしないけどわたしは昼遊びする。)外出する日程も組み入れて練習スケジュールを立てることにした。

だが、それは生徒たちとて同じこと。
子供は学校に通って学校行事に参加する。
それだけで、1日の半分以上は終わる。
子供は睡眠時間だって大人に比べれば長い。習い事だってピアノだけとは限らない。

社会人は1日の大半を仕事をしている。主婦は家事、育児、雑用に追われている。

実は、うちの車なきあとの駐車場に美しい花を植えたプランターを設置したほうが良い。
という案件がふってわいた。
それは困る。明日は生徒たちに渡すお知らせを全てプリントアウトして、歌の練習(発表会でもみんなで歌いましょう。くらいのオプションは付ける)の曲目も発表する。
夕刻レッスンが始まるまでの貴重な、やっと長い時間が確保できた明日、一気にアニトラの踊り暗譜して歌伴仕上げちゃおうと考えていたのに、、、、。

もー、構うものか半分土の入った大きめの植木鉢置いておいて、花植えますヽ(*´∀`)ノの意思表示をするのだ。
とにかく、花がなくてもそれでボロは隠せる。

明日半日がかりで美しい花苗を植える代償として夏のコンサートが立ち行かなくなったら誰が責任とるんだ(`Δ´)!
練習時間確保は戦いだ。
ただでさえ世の中にはわたしの練習時間を奪おうと虎視眈々と構えている奴がゴマンといる。

明日は練習する。とにかく練習する(キッパリ)





アニトラの踊り

7月の発表会でわたしが弾く曲を決めた。
大曲でなく(今回そのような演奏をする余裕はない。)映える小品を選別。

直感的に「アニトラの踊り」に決めた。
今回コンサートホールが人形の家、「アニトラの踊り」は人形の家を作曲ならぬ執筆したイプセンの音楽劇「ペールギュント」の第一組曲から、こじつけながらもいい洒落になる。

「ペールギュント」作曲したのはエドヴァルド・ハーゲルップ・グリーグ1843年~1907年、ノルウェー人です。
「山の魔王の宮殿にて」も、ペールギュント組曲の中の1曲。

作曲したのが、ノルウェー人のグリークだけれども「アニトラの踊り」はTempo di Mazurka4分音符4分音符8分音符ふたつ、タンタンタタのリズム打ちのこの3拍子はワルツではなくマズルカ。

1拍めじゃなく2拍めか3拍目にアクセントをつける。
譜読みしてりゃマズルカの指定見なくても直感的にわかる。

だが、作曲家はノルウェー人のグリーク、マズルカはポーランドの民族舞踊、したがってショパンは多くのマズルカを作曲。
じゃ、マズルカってポーランドの盆踊りなのか?

もうすぐ、盆踊りの季節だな。
小粋な浴衣をひとつ新調したい。




だが、マズルカはバレエの如くリフトがあり、1拍目リフト、2拍目及び3拍目に着地。
なので、アクセントは本来の弱拍につく。

どーも、フォークダンス、盆踊りよりも高度なダンステクニックを駆使した民族舞踊みたいだ。

音楽だけじゃないダンスのマズルカだと、思いつくのはコッペリアのマズルカ。
実はわたしはこの踊りと威勢のいい音楽が好き。
チュチュとトゥシューズでなく民族衣装ぽい衣装もいい。

だが、コッペリアのマズルカみても踊りは高度だけれど(バレエ団だからか?)フォークダンス、盆踊りの雰囲気がないでもない。

とにかく「アニトラの踊り」はグリークが作曲してもマズルカ。
譜読みは出来たが、これを仕上げて暗譜しなければならない。

当面、生徒のレッスンは別として、優先順位特◎最優先で暗譜したあと、100回は弾かなくてならない。

目覚めきれなくて意識がモーローとした状態でもマトモに弾けるまで練習する。

3月のイギリス館のミニコンサート出演は猫の負傷の通院言い訳にあっさりパスしてしまったが、人形の家コンサートは意志を持って臨む。
意志を持って臨まなければ、まっ、いいかヽ(*´∀`)ノのノリで、テキトーに弾いてて楽しければそれでいい。
で済ませたくなって、それで済ませれば演奏会で弾くというのは危険極まりなく、余程の幸運に恵まれなければ悪夢のような瞬間がやってくる。

悪夢を回避したければ、日々のタイムテーブルを見直してとにかく練習する時間を確保する。
不運やコンデションの不良という要素もあるけれど、努力は人を裏切らない。

練習しよう。